自作の基礎

自作PC の OS インストール手順|Windows 11 Pro DSP 完全ガイド

Windows 11 Pro DSP 版の入手から USB インストールメディア作成・BIOS 設定・OS インストール・ドライバ導入・初期設定まで、自作PC 完成後の OS セットアップを手順通りに解説。

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自作PC 完成後、最初の関門が OS(Windows 11)インストール。本記事では Windows 11 Pro DSP 版の入手から起動可能な USB メディア作成、BIOS 設定、インストール、初期ログイン、ドライバ導入までを 作業順 に解説します。

この記事の要点

  • DSP 版は 付属のパーツとセット販売 されるライセンス(自作PC 用の定番)
  • USB メディア作成は Microsoft 公式ツール(Media Creation Tool)が最も確実
  • インストール時間は 20〜40 分(USB の速度と SSD の速度による)
  • ドライバは チップセット → GPU → 周辺機器 の順
  • Microsoft アカウント登録は 必須(一部回避方法はあるが推奨しない)

1. 事前準備(インストール前)

必要なもの

項目内容
Windows 11 Pro DSP 版約 17,000 円(DVD or USB 媒体)
インストール用 USB メモリ16GB 以上、空のもの
別 PCUSB メディアを作るために必要(自作PC 以外)
インターネット環境ドライバダウンロード・Microsoft アカウント認証で必要
プロダクトキーDSP 版の箱・カードに記載

Windows 11 のシステム要件(Microsoft 公式)

公式要件(Microsoft 公式 参照):

  • CPU:1GHz 以上、2 コア以上、64-bit、サポート対象 CPU リストに掲載
  • メモリ:4GB 以上
  • ストレージ:64GB 以上
  • TPM:バージョン 2.0 必須
  • セキュアブート:UEFI 対応、Secure Boot 機能あり

2. USB インストールメディアの作成

手順(別 PC で作業)

  1. Microsoft Windows 11 ダウンロードページ にアクセス
  2. Windows 11 のインストール メディアを作成する」セクションで Media Creation Tool をダウンロード
  3. ダウンロードした MediaCreationTool_Win11.exe を起動
  4. 言語:日本語、エディション:Windows 11
  5. USB フラッシュ ドライブ を選択 → 接続済み USB を指定
  6. ダウンロード + 書き込み(約 20〜30 分)
  7. 完了後、USB を取り外す

つまずきポイント

  • ❌ USB メモリを 空でない状態 で使う → 中身が消える
  • ❌ USB の容量が 16GB 未満 → 書き込み失敗
  • USB 2.0 メモリ → 書き込み・読み込みが極端に遅い(USB 3.0 以降を推奨)
  • ✅ 信頼できるメーカー(Sandisk・Kingston 等)の USB 3.0 以降 16GB 以上を使う

3. BIOS の事前設定

USB メディアから起動するため、BIOS で 起動順位 を変更します。

手順

  1. 自作PC に USB を接続した状態で電源 ON
  2. 起動直後に Delete キー(または F2) を連打して BIOS 起動
  3. 「Boot」または「起動」メニューを開く
  4. First Boot DeviceUSB に変更
  5. 確認:
    • TPM 2.0 が有効になっているか(有効:fTPM・PTT 設定)
    • Secure Boot が有効か(無効ならインストール失敗)
  6. F10 で保存して再起動

マザーボード別 BIOS の主要設定項目

マザボメーカー設定パス(参考)
ASUSAdvanced > AMD fTPM Configuration → Enabled
MSISettings > Security > Trusted Computing → AMD fTPM switch → AMD CPU fTPM
ASRockAdvanced > CPU Configuration > AMD fTPM switch
GIGABYTESettings > Miscellaneous > AMD CPU fTPM → Enabled

⚠️ TPM 設定はマザボによって名称が異なります。「fTPM」「PTT」「TPM Device」等を有効化。

4. Windows 11 Pro のインストール

手順

USB から起動すると Windows セットアップ画面が表示されます。

  1. 言語:日本語、時刻:日本、キーボード:Microsoft IME
  2. 今すぐインストール」をクリック
  3. プロダクトキー入力:DSP 版の箱に記載のキーを入力
  4. エディション選択:Windows 11 Pro を選択
  5. ライセンス条項に同意
  6. カスタム:Windows のみをインストールする」を選択
  7. インストール先 SSD を選択 → 新規作成フォーマット
  8. インストール開始(20〜40 分

5. 初期セットアップ

インストール完了後、自動再起動して OOBE(初期セットアップ) が始まります。

入力項目

  1. 国/地域:日本
  2. キーボードレイアウト:Microsoft IME
  3. ネットワーク接続:有線 or Wi-Fi(インターネット必須
  4. Microsoft アカウントでサインイン:必須
  5. PIN 設定:4〜6 桁
  6. デバイスのプライバシー設定:必要に応じてオフに
  7. OneDrive 設定:使わないなら「このPC にのみ保存」
  8. Cortana 設定:使わないならスキップ

完了すると、デスクトップが表示されます。

Microsoft アカウントを使いたくない場合

公式には Microsoft アカウントが必須ですが、コマンドプロンプトで oobe\BypassNRO を実行することでローカルアカウント作成可能(ただしバージョンにより手順変動するため、業務 PC では Microsoft アカウント推奨)。

6. Windows Update の実行

初期セットアップ後、最も重要なのは Windows Update を全部適用すること

手順

  1. 設定Windows Update
  2. 更新プログラムのチェック
  3. 全ての更新をインストール
  4. 再起動を要求されたら従う
  5. 再度「更新プログラムのチェック」→ 「最新の状態」になるまで繰り返す

通常 1〜3 回の再起動で完了。初回は累積更新が大きく、合計 1〜2 時間かかることもあります。

7. ドライバ導入(インストール順序が重要)

推奨順序

  1. チップセットドライバ(マザーボードメーカーの公式サイトから)
    • AMD AM5 系:AMD Chipset Drivers
    • Intel 系:Intel 公式サイトで「Intel Driver & Support Assistant」を検索してダウンロード
  2. GPU ドライバ(NVIDIA / AMD / Intel)
    • NVIDIA:NVIDIA Driver Downloads
    • Studio Driver(業務向け・安定性優先)or Game Ready Driver(最新ゲーム対応)
  3. マザーボード周辺(LAN・Wi-Fi・オーディオ・USB-C コントローラ等)
    • マザーボードメーカーの公式サポートページから一括ダウンロード
  4. その他周辺機器(モニタ・プリンタ等)

8. 初期セキュリティ設定

必ずやるべき項目

  • Windows セキュリティ(標準のWindows Defender)が有効
  • BitLocker 有効化(Pro のみ・SSD 暗号化)
  • ファイアウォール 有効
  • Microsoft アカウント の 2FA 有効

推奨追加

  • 1Password など信頼できるパスワードマネージャー導入
  • Windows Update を自動更新に設定

9. 業務利用の人が追加で確認すべきこと

Pro 版を選んだ人向けの Pro 限定機能 を活用:

  • Hyper-V:仮想マシン作成(詳細
  • BitLocker:ドライブ暗号化
  • Remote Desktop Host:リモートで自分の PC に接続
  • グループポリシー:細かい設定変更

詳細:Windows 11 Home と Pro の違い

10. よくあるトラブル

Q1. インストール中に「この PC では Windows 11 を実行できません」と表示された

A. TPM 2.0 または Secure Boot が無効。BIOS で確認。

Q2. Windows ロゴが出た後に黒画面・進まない

A. GPU ドライバが原因の可能性。安全モード起動 → ドライバ削除 → 再インストールで解決することが多い。

Q3. インターネットに繋がらない

A. LAN ドライバ が未導入。マザボ付属 USB の LAN ドライバを別 PC でダウンロード → USB 経由で自作PC に転送 → インストール。

Q4. プロダクトキーが認証されない

A. プロダクトキーは エディションが一致していないと認証不可。Pro DSP のキーは Pro 用。Home/Pro を間違えていないか確認。

Q5. アプリが「不明な発行元」で警告

A. SmartScreen 機能。信頼できるアプリなら 詳細 → 実行 で続行可。

まとめ:OS インストールの流れ

ステップ所要時間内容
130 分USB メディア作成
25 分BIOS 起動順位変更・TPM 確認
330 分OS インストール
415 分初期セットアップ(Microsoft アカウント等)
560〜120 分Windows Update(複数回再起動)
630 分ドライバ導入
合計約 3〜4 時間(初回は半日見るのが安心)

完了後は「自作PC を組んだ後の初期設定 完全ガイド」で、必須ソフトの導入や最適化を進めてください。

ライセンス選択で迷ったら「Windows 11 Home と Pro の違い」で機能差を確認できます。

出典・参考情報