自作PC のパーツ一覧と役割|CPU から電源まで 10 種類を完全解説
自作PC で必要なパーツ 10 種類の役割・選び方の要点・価格目安を初心者向けに整理。CPU・GPU・メモリ・SSD・マザーボード・電源・ケース・クーラー・OS・小物までハブ的に解説。
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自作PC を始めるとき、最初の壁は「結局、何を買えばいいのか」です。本記事では 必要なパーツ 10 種類を、役割・価格目安・選び方の要点で整理します。各パーツの詳細は深掘り記事へリンクしているので、ここをハブにして必要な記事に飛んでください。
この記事の要点
- 自作PC に必要なパーツは 基本 10 種類
- 必須は CPU・マザーボード・メモリ・SSD・電源・ケース・OS・CPU クーラーの 8 つ
- GPU は 用途次第(ゲーム・生成AI・動画編集なら必須、業務だけなら不要なケースも)
- 中位構成(予算 25 万円)の配分目安は本記事の表を参照
1. パーツ 10 種類の早見表
| # | パーツ | 役割 | 価格目安(中位) | 必須度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | CPU(中央演算処理装置) | 全体の演算の中核 | 30,000〜70,000円 | 必須 |
| 2 | CPU クーラー | CPU を冷やす | 5,000〜15,000円 | 必須 |
| 3 | マザーボード | 全パーツを接続する基板 | 15,000〜35,000円 | 必須 |
| 4 | メモリ(RAM) | 一時データの作業領域 | 10,000〜35,000円 | 必須 |
| 5 | SSD(NVMe・SATA) | OS とデータの保存 | 10,000〜30,000円 | 必須 |
| 6 | GPU(グラフィックボード) | 画面描画・GPU 演算 | 30,000〜100,000円 | 用途による |
| 7 | 電源ユニット(PSU) | 各パーツに給電 | 10,000〜20,000円 | 必須 |
| 8 | PC ケース | パーツを物理的に収納 | 8,000〜25,000円 | 必須 |
| 9 | OS(Windows 11 等) | ソフトウェアの土台 | 約 17,000円(Pro DSP) | 必須 |
| 10 | 工具・小物(グリス・ケーブル等) | 組み立て用 | 2,000〜5,000円 | ほぼ必須 |
2. 各パーツの役割を初心者向けに解説
① CPU(中央演算処理装置)
PC 全体の 演算の中核。AMD Ryzen / Intel Core の 2 強。
- 見るポイント:コア数(C)/スレッド数(T)、世代、クロック周波数、TDP
- 用途別の選び方:
- 業務・開発:マルチコア重視(Ryzen 9 7900 など 12C/24T)
- ゲーム特化:シングル性能と 3D V-Cache(Ryzen 7 7800X3D)
- 省電力・小型:TDP 65W 以下のモデル
- 注意点:マザーボードと ソケットが一致 している必要あり(AM5・LGA1851 等)
詳細:CPU の選び方 完全ガイド(公開予定)
② CPU クーラー
CPU の発熱を冷やす装置。空冷(ヒートシンク + ファン)と 簡易水冷(ラジエーター + ポンプ)の 2 種類。
- 見るポイント:対応 TDP、高さ(ケース内寸)、ファンサイズ
- 空冷推奨ケース:TDP 100W 以下の CPU、静音重視、長期信頼性
- 簡易水冷推奨ケース:TDP 150W 以上、見た目重視、配線スッキリ
- 注意点:CPU クーラー の高さがケース内寸を超えないこと(事前要確認)
③ マザーボード
全パーツを接続する 基板。CPU・メモリ・SSD・GPU・電源・ケースのフロントパネル等、すべてここに接続。
- 見るポイント:CPU ソケット、メモリ規格(DDR4/DDR5)、フォームファクタ(ATX/Micro-ATX/Mini-ITX)、M.2 スロット数、I/O ポート(USB-C・LAN 速度)
- チップセット例:AM5 系→B650/X670、LGA1700 系→B760/Z790
- 注意点:CPU の世代に合った BIOS バージョン が出荷時に入っているか確認
④ メモリ(RAM)
CPU が一時的にデータを置く 作業領域。容量と速度が重要。
- 容量目安:
- 一般用途:16〜32GB
- 業務・開発・動画編集:32〜64GB
- 生成AI・仮想環境:64GB 以上
- 規格:DDR5(最新)/ DDR4(型落ち)、マザーボードに合わせる
- 見るポイント:速度(DDR5-5600/6000 など)、CL(レイテンシ)、QVL 動作確認リスト
- 注意点:QVL に載っていない型番は 相性問題 が起きやすい
⑤ SSD(NVMe・SATA)
OS とデータを保存する ストレージ。HDD は遅すぎるので 2026 年現在はほぼ SSD 一択。
- 規格:
- NVMe Gen4:シーケンシャル 7,000 MB/s(中位の定番)
- NVMe Gen5:12,000+ MB/s(最新だが高価・発熱大)
- SATA SSD:500 MB/s(大容量データ用に追加採用)
- 容量目安:1TB(基本)/2TB 推奨(業務 + 生成AI モデル)
- 見るポイント:TBW(書き込み耐性)、保証期間、メーカー(Crucial・Samsung・WD)
⑥ GPU(グラフィックボード)
画面描画と GPU 演算(ゲーム・生成AI・動画編集)の専用カード。
- 必須な用途:
- PC ゲーム(FullHD 144Hz 以上 or WQHD ゲーミング)
- 生成AI(Stable Diffusion・ローカル LLM)
- 動画編集(4K プレビュー)
- 3DCG・Blender
- 不要なケース:
- Office・Teams のみの業務 PC(CPU 内蔵 GPU で十分)
- 軽い動画再生・ブラウジングのみ
- 見るポイント:VRAM 容量(生成AI なら 16GB 以上推奨)、消費電力、長さ(ケース対応)
⑦ 電源ユニット(PSU)
各パーツに 電力を供給 する装置。ケチると最も危険なパーツ。
- 見るポイント:容量(W)、80PLUS 認証(Bronze/Gold/Platinum)、保証年数、フルモジュラー対応
- 容量目安:CPU + GPU の合計消費電力 × 1.5 倍以上(中位構成なら 750W)
- 保証年数:10 年保証 のものを選ぶと長期使用で得(Corsair RM・Seasonic FOCUS など)
⑧ PC ケース
パーツを 物理的に収納 する筐体。意外と選定が難しい。
- 見るポイント:フォームファクタ対応(ATX/MATX/ITX)、GPU 最大長、CPU クーラー最大高、エアフロー設計、防音材の有無
- 静音重視:Fractal Design Define シリーズ、Be Quiet! Silent Base
- エアフロー重視:Lian Li O11、Cooler Master MasterBox Mesh
- 注意点:購入前に GPU の長さ・CPU クーラーの高さ がケース仕様内に収まるか必ず確認
⑨ OS(Windows 11 等)
ソフトウェアの 土台。自作PC では別途購入が必要。
- Windows 11 Home DSP:個人ユース・ゲーム中心ならこれで十分(約 14,000 円)
- Windows 11 Pro DSP:Hyper-V・BitLocker・RDP Host・グループポリシーが必要なら必須(約 17,000 円)
- Linux:完全無料、開発者・サーバー用途向け
⑩ 工具・小物
組み立て時に必要な 小物類:
- 必須:プラスドライバー(PH2 サイズ)、結束バンド
- 推奨:静電気防止リストバンド、サーマルグリス(CPU クーラー付属で OK な場合あり)
- あると便利:ヘッドライト・マグネット式トレイ・配線小物
3. 中位構成(予算 25 万円)の配分目安
業務 + 副業(生成AI・動画編集)対応の コスパビジネス機を組む場合の配分例:
| パーツ | 配分 | 金額目安 | 重視理由 |
|---|---|---|---|
| CPU | 22% | 60,000円 | マルチタスク(Office・Docker・仮想環境) |
| GPU | 22% | 65,000円 | VRAM 16GB(生成AI) |
| メモリ | 12% | 30,000円 | 64GB 必須 |
| SSD | 12% | 28,000円 | 2TB(業務 + AI モデル) |
| マザーボード | 9% | 28,000円 | クリエイター向け |
| 電源 | 7% | 16,000円 | 10 年保証 |
| ケース | 7% | 21,000円 | 静音特化 |
| CPU クーラー | 4% | 14,000円 | 静音空冷 |
| OS(Pro DSP) | 6% | 17,000円 | Hyper-V 必須 |
| 小物 | 1% | 4,000円 | 計測機器など |
| 合計 | 100% | 約 28 万円 | 予算 25 万から少し超 |
4. 「これは絶対に削るな」3 つのパーツ
予算が厳しい時にカットしがちですが、ここを削ると後悔するパーツ:
① 電源ユニット
壊れると 他パーツも巻き込んで破壊 するリスク。最低でも 80PLUS Gold + 5 年保証以上を選ぶ。
② メモリ容量
業務 + 副業を考えるなら最低 32GB、生成AI 視野なら 64GB。後付け増設は QVL 相性問題 が出やすいので、初期から最終形を入れたほうが安全。
③ SSD(の容量)
1TB だと OS + アプリ + データですぐ枯渇。2TB 初期搭載 が長期的にコスパ良。
5. パーツ選定の順序(推奨)
迷ったら 以下の順番 で選ぶと整理しやすいです:
- 用途と予算決定(業務メイン?ゲーム?生成AI?)
- CPU 決定(用途で 8C/12C/16C を選ぶ)
- マザーボード決定(CPU ソケット・メモリ規格に合わせる)
- メモリ決定(QVL で動作確認済の型番)
- SSD 決定(容量と Gen3/Gen4/Gen5)
- GPU 決定(用途と予算で)
- 電源決定(CPU + GPU 合計 × 1.5 倍)
- ケース決定(GPU 長・CPU クーラー高に注意)
- CPU クーラー決定(CPU の TDP・ケース内寸に合わせる)
- OS 決定(Home/Pro)
詳細フロー:ビジネス自作PC のパーツ選定 5ステップ意思決定フレーム
まとめ
自作PC の必要パーツは 基本 10 種類。役割さえ理解すれば、選定はテンプレ化できます。
- ✅ 必須 8 つ + GPU(用途次第)+ 工具
- ✅ 配分は CPU・GPU・メモリ・SSD で 60〜70% を占める
- ⚠️ 電源・メモリ・SSD は削らない方が長期的に得
- ⚠️ パーツの 互換性チェック(CPU ソケット・メモリ規格・ケース内寸)が必須
各パーツの詳細な選び方は パーツ概念解説カテゴリ で順次公開します。
次は「自作PC で必要な工具と作業環境」で、組み立て前の準備物をチェックしてください。