🔌 規格・接続系
dBA(A 特性デシベル)
人間の耳の周波数感度に合わせて補正した騒音レベルの単位。PC パーツの騒音表記の標準。
別名・略称: dB(A) A 特性騒音レベル 騒音 dBA
🧾 概要
人間の耳の周波数感度に合わせて補正した騒音レベルの単位。PC パーツのスペック表に書かれている騒音値はほぼすべて dBA。
何ができるか
- パーツ間の静音性能を客観的に比較できる
- 「耳で聞いてうるさく感じる度合い」に近い数値で評価できる
- 目標騒音値(例:在宅勤務では 25 dBA 以下)を設計できる
特徴
- 対数尺度:+3 dBA で音圧 2 倍、+10 dBA で体感の音の大きさが約 2 倍
- A 特性補正:人間の耳が敏感な 1〜4kHz を強調、低音と超高音を減衰
- 単純な線形加算ができない(後述「合算ルール」)
図解
通常の dB(音圧) → A 特性フィルタ補正 → dBA
(全周波数フラット) (耳の感度カーブ) (人間が聞く音量)
仕組み
- 音圧レベルは 20μPa を基準に対数で表現:dB = 20·log10(P/P₀)
- A 特性は IEC 61672 で定義された周波数重み付けカーブ
- 1kHz は補正 0 dB、100Hz は -19 dB、10kHz は -2.5 dB
「メーカー公開 dBA」の正体と注意点
PC パーツのスペック表に載る dBA は、ほぼ次の条件で測定されています:
- 無響室(壁面反射ゼロの専用測定室)
- 距離 1m(測定マイクまで)
- 最大回転数(ファンは PWM 100% など)
つまり 実環境より小さく出る方向にバイアスします。実機では:
- ケース共振・他パーツとの干渉で +3〜5 dBA
- 床/机に直置きすると +3〜6 dBA(反射)
- 距離 50cm(顔の位置)では公称値より +6 dBA 程度
→ 公称値はあくまで「相対比較の基準」 として使うのが正解。
合算ルール(重要)
複数のファン・パーツを足し合わせるとき、dBA は 単純合算ではありません:
| 状況 | 合算結果 |
|---|---|
| 同じ音源 2 個 | +3 dBA |
| 同じ音源 4 個 | +6 dBA |
| 同じ音源 10 個 | +10 dBA |
| 5 dBA 以上の差 | 大きい方が支配的(小さい方は無視可) |
| 距離 2 倍 | -6 dBA(自由音場) |
例: 22 dBA の CPU クーラー + 22 dBA のケースファン → 25 dBA(22+3)
■ ユースケース
- 実務:パーツ選定で公称 dBA を比較し、25 dBA 以下を狙う
- 比較・選定:在宅勤務向け静音 PC ガイド
- 合算試算:複数音源を足すときは対数加算ルールを使う
■ 関連用語
■ 関連サイト・公式ソース
- Wikipedia: A-weighting — A 特性補正の定義
- Wikipedia: Decibel — デシベルの基礎